山巓
さんてん
名詞
標準
summit (of a mountain)
文例 · 用例
その好例は赤石山(三一二〇米突)の赤石沢などで、およそ山巓から三百米突も下まで、大崩石で埋まっている。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
早池峯山巓石絨脈なまぬるみ、 苔しろきさが巌にして、いはかゞみひそかに熟し、 ブリューベル露はひかりぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
岩手山巓外輪山の夜明け方、 息吹きも白み競ひ立ち、三十三の石神に、 米を注ぎて奔り行く。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
(八)盆踊り見物 それより山道を或いは登り、或いは降り、山間の大子駅の一里半ほど手前まで来かかると、日はタップリと暮れて、十七夜の月が山巓に顔を出した。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
雨は相変らずショボショボと降り、風は雑草を揺がして泣くように吹く、人里離れし山巓の寂莫はまた格別である。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
なんでもこの山巓を少し降った叢の中には、どこかに岩間から湧き出る清泉があるとは、日中|麓の村で耳にしたので、「オイ、その清泉の所在を知らぬか」と剛力に聴いてみたが、「一向知らねえだ」と澄ました顔をしている。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
(一四)暗中|水汲隊 いよいよ山巓に近く水が無いものとすれば、胸突き八丁を降って金性水まで汲みに行かねばならぬ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
足裏を破り脛を傷つけ、危巖を攀ぢ棧道を渡つて、一月の後に彼は漸く目指す山巓に辿りつく。
— 中島敦 『名人傳』 青空文庫
作例 · 標準
はるか遠く、山巓にはまだ雪が残っているのが見えた。
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険しい道のりの末、ようやく山巓にたどり着き、達成感に満たされた。
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明け方、山巓が朝日に照らされ、徐々にその姿を現した。
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