幻辞.com

両の手

りょうのて
名詞
1
標準
both hands
文例 · 用例
先ず嫌疑者の両の手に器械の電極をシッカリ握らせておいて、色々の問を掛ける、そのうちにギックリ胸にこたえる事があると器械の鏡から反射する光線がピクリと動く。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
この頃の相場では、妾奉公をしても月一両の給金はむずかしいのに、別になにをするでも無しに、美しい着物を着せられて、旨いものを食わされて、一日一両の手間賃になる。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫
嗄れし声にて、よき火やとかすかに叫びつ、杖なげ捨てていそがしく背の小包を下ろし、両の手をまず炎の上にかざしぬ。
国木田独歩 たき火 青空文庫
緋鹿子の背負上した、それしゃと見えるが仇気ない娘|風俗、つい近所か、日傘も翳さず、可愛い素足に台所|穿を引掛けたのが、紅と浅黄で羽を彩る飴の鳥と、打切飴の紙袋を両の手に、お馴染の親仁の店。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 その唇が、眉とともに歪んだと思うと、はらりと薫って、胸に冷り、円髷の手巾の落ちかかる、一重だけは隔てたが、お町の両の手が、咄嗟に外套の袖をしごくばかりに引掴んで、肩と袖で取縋った。
泉鏡花 古狢 青空文庫
私は、どてら着て山を歩きまはつて、月見草の種を両の手のひらに一ぱいとつて来て、それを茶店の背戸に播いてやつて、「いいかい、これは僕の月見草だからね、来年また来て見るのだからね、ここへお洗濯の水なんか捨てちやいけないよ。
太宰治 富嶽百景 青空文庫
額も顎も両の手も、ほんのり色白くなったようで、お化粧が巧くなったのかも知れないが、大学生を狂わせてはずかしからぬ堂々の貫禄をそなえて来たのだ。
太宰治 狂言の神 青空文庫
――そうして半※を畳みながら、行儀よく膝に両の手を重ねて待ったお嬢さんに、顔へ当てるように、膝を伸しざまに差出した。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
作例 · 標準
彼は電話越しに突然の悲報を聞かされると、両の手で顔を深く覆い、人目もはばからず肩を震わせて泣き崩れた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
「中に割れ物が入っている重いダンボール箱を持ち上げる時は、しっかり腰を落として両の手で底から抱えるようにしなさい」
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
ハイハイをしていた赤ん坊は、仕事から帰ってきた母親の顔を見るなり、両の手を力いっぱい伸ばして抱っこをせがんだ。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview