草山
くさやま
名詞
標準
文例 · 用例
かくて視たところを綜合して言えば、山の頸部は、三十五度の傾斜から、次第に緩和して二十度、十五度、十度と、延んびりした線を、大裾野へ引き落し、末端は五度位にちぢんでいるが、富士山の如く、草山三里、木山三里、石山三里という割り当ては、シャスタには応用出来ない。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
直ぐ頭の上の草山を灰色の雲が切れ/″\になつて駈る。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
国土青き草山雑木山、 はた松森と岩の鐘、ありともわかぬ襞ごとに、 白雲よどみかゞやきぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
〔このみちの醸すがごとく〕宮沢賢治このみちの醸すがごとく粟葉などひかりいでしはひがしなる山彙の上に黄なる月いざよへるなり夏の草山とになひてやうやくに人ら帰るをなにをかもわがかなしまんすゝきの葉露をおとせり
— 宮沢賢治 『〔このみちの醸すがごとく〕』 青空文庫
それからがやがやその草山へ走ったのです。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
ただ耕一は昨日又三郎にあんなひどい悪戯をされましたのでどうしても今日は遭ってうんとひどくいじめてやらなければと思って自分一人でもこわかったもんですから一郎をさそって朝の八時|頃からあの草山の栗の木の下に行って待っていました。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
秋山の名も無き山の、草山の、山の端薄、その穂の薄、揺りかがやけり。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
湯どころのうしろの山の、秋山の、その柔かき草山の、このもかのもにさわさわと音する薄、穂薄の、今日来て見れば、揺りかがやけり。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫