牘
牘
名詞
標準
文例 · 用例
大業 計 已に成りて、勲名 簡牘に照る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
もとより御狗を乞い求むるとて符牘のたぐいを受くるには止まれど、それに此山の御神の御使の奇しき力籠れりとして人々は恐れ尊むめり。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
長い紐状のものは牘鼻褌のはてにいたるまで一切とりあげられてしまつたことをおぼえてゐる。
— 島木健作 『盲目』 青空文庫
ここに書いた五郎作の性行も、半は材料をこの簡牘に取ったものである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
楷書に片仮名を交ぜた榛軒の尺牘には、宛名が抽斎賢弟としてあった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
その他今の清浦子が県下の小学教員となり、県庁の学務課員となるにも、優の推薦が与って力があったとかで、「矢島先生|奎吾」と書した尺牘数通が遺っている。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
此等の人々の談話、書牘、その所蔵の文書等に由つて、わたくしは上の一篇の中なる人名等に多少の改刪を加へた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
森田思軒の引いた菅茶山の柬牘には水に従ふ澹が書してあつたさうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫