際限
さいげん
名詞頻度ランク #20594 · 青空 905 例
標準
limits
文例 · 用例
そこで腰に鉄鍋を当てて待構えていて、腰に触る怪物の手首をつかまえてぎゅうぎゅう捻じ上げたが、いくら捻じっても捻じっても際限なく捻じられるのであった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
つづいて、ちかくの扉が、ばたんばたん、ばたんばたん、十も二十も、際限なく開閉。
— 太宰治 『音に就いて』 青空文庫
」 前後左右どちらを見ても、ただ杳々茫々、脚下を覗いてもやはり際限なく薄みどり色のほの明るさが續いてゐるばかりで、上を仰いでも、これまた蒼穹に非ざる洸洋たる大洞、ふたりの話聲の他には、物音一つ無く、春風に似て春風よりも少しねばつこいやうな風が浦島の耳朶をくすぐつてゐるだけである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
そしてもしその際自分の本当の感じを押し隠したり偽ったりする事さえしなければ、だんだん眺めていればいるほど前にじじむさいと思ったところや不合理と感じた事は何でもなくなって、従来のいわゆる穏健な絵からは受ける事の出来ない新しい活気のある面白味や美しさが際限もなく出て来るだろう。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
碧に煌めく桐の葉の半分と、蒼々無際限の大空が見える。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
こういう例はあげれば際限なくあげられるかもしれないが、しかし概して自動車の音、ピストルの響きの紋切り形があまりにうるさく幅をきかせ過ぎて物足りない。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
さりとて人の娘を際限もなく拘禁して置くことはできないので、屋敷の者もまた困った。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
喜びや悲しみの感情は、時として際限なく溢れ出すものだ。
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