出潮
でしお
名詞
標準
high tide
文例 · 用例
それでも、どうにかこうにか本堂へあがって、型のごとくに参詣をすませたが、ちょうど今が人の出潮とみえて、仁王門と二天門の両方から潮のように押し込んで来るので、帰り路はいよいよ難儀であった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
船頭どもは駈けまわって、めいめいが預かりの客をともかくも船のなかへ助け入れようと燥っているうちに、きょうはどうしたものか、予定の時刻よりも出潮が少し早いらしく、砂地のそこからもここからも無数の蟹が群がったように白い泡をぶくぶく噴き出して来たので、船頭どもは又あわてた。
— 海坊主 『半七捕物帳』 青空文庫
見ると今丁度人の出潮時らしい、電車線路をはさんで明るく灯にはえた一筋路を、一方は寺町の方から、一方は神楽坂本通りの方から、上下相うつ如くに入乱れて、無数の人の流れがぞろ/\と押し寄せていた。
— 加能作次郎 『早稲田神楽坂』 青空文庫
……どうだ、乗りかかった船だ、一番出潮に乗って行くところまで行って見るか」 幸田はマジマジと酒月の面を瞶めていたがやがて一言、「よかろう」 といった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
私がホテルの寝台でしおれかかったビリダリアの夜の花。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
彼女はそれを折角生きたままで手許へ運んで貰っても、彼女が洛邑の桶師につくらせた方一丈の魚桶では一向その魚がその本性の飛躍をしないでしおしおと水につばさをしぼめて居るのが残念だというのである。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
「日が暮れてひもじいのに、いつまでぐうぐう睡っているのだ」 曾はそこでしおれた容をして起きた。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
(今までしおれたる玉琴は、那須の迎いと聞きて俄かにいそいそする。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
作例 · 標準
漁師たちは出潮に合わせて、船を港から出した。
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出潮の時間は、潮見表で確認することができる。
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磯遊びをするなら、出潮のタイミングに注意が必要だ。
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