畳の目
たたみのめ
表現名詞
標準
mesh of a tatami mat
文例 · 用例
その畳の目が貴女様。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
――あとでお澄の片頬に、畳の目が鑢のようについた。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
そして、そのくい込んだ畳の目に、あぶら汗にへばりついて、鬢のおくれ毛が彫込んだようになっていた。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
それでもよく紛失するが、畳の目にこぼれた針は、奈落へ落ちて地獄の山の草に生える。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
それ故に、その部屋の内の色々の物の置き方も俗に云ふ畳の目なりに置けば都合が宜しいのである。
— 幸田露伴 『些細なやうで重大な事』 青空文庫
然るに四角の火鉢を一ツ置くにしても、亦、机、本箱、煙草盆其他のものを置くにしても畳の目に従ふやうに置かぬ人が仲々多い。
— 幸田露伴 『些細なやうで重大な事』 青空文庫
が、どうして勢がこんなであるから、立続けに死霊、怨霊、生霊まで、まざまざと顕れても、凄い可恐いはまだな事――汐時に颯と支度を引いて、煙草盆の巻莨の吸殻が一度|綺麗に片附く時、蚊遣香もばったり消えて、畳の目も初夜過ぎの陰気に白く光るのさえ、――寂しいとも思われぬ。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
「簪を返して貰おう」 畳の目のような小皺を寄らせてねとりねとり透明な肌に媚びを見せて居る海の水を見詰めながら蒔蔵は帯を締め直した。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
作例 · 標準
畳の目に沿って掃除機をかけるのが、和室を綺麗に保つコツだ。
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落としたコンタクトレンズを探すために、畳の目の一つ一つまで這いつくばって調べた。
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新しい畳の目は整然としていて、見ているだけで背筋が伸びる思いがする。
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