猿股
さるまた
名詞
標準
undershorts
文例 · 用例
この圧迫するような感じを救うためには猿股一つになって井戸水を汲み上げて庭樹などにいっぱいに打水をするといい。
— 寺田寅彦 『夕凪と夕風』 青空文庫
「書物は精神の外套であり、ネクタイでありブラシであり歯みがきではないか、ある人には猿股でありステッキではないか。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
それから素裸体になって、外套や服はもとより、ワイシャツから猿股まで検査した。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
続いて、足早に刻んで下りたのは、政治狂の黒い猿股です。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
僕はその日、すぐに庭から六畳の縁側のほうへまわってみたのであるが、青扇は猿股ひとつで縁側にあぐらをかいていて、大きい茶碗を股のなかにいれ、それを里芋に似た短い棒でもって懸命にかきまわしていたのだ。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
男なら、猿股一つで泳いでも、そんなにみつともなくないからね。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
坂を降りて北へ折れると、市場で、日覆を屋根の下にたぐり寄せた生臭い匂いのする軒先で、もう店をしもうたらしい若者が、猿股一つの裸に鈍い軒灯の光をあびながら将棋をしていましたが、浜子を見ると、どこ行きでンねンと声を掛けました。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
下関発上り一二等特急、富士号、二等寝台車の上段の帷をピッタリと鎖して、シャツに猿股一つのまま枕元の豆電燈を灯けた。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
作例 · 標準
昔の男性は、着物の下に猿股を穿いていたらしい。
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父は夏になると、涼しい綿の猿股を好んで穿く。
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運動会で、体操服の下に猿股を穿くように指示があった。
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