冥罰
みょうばつ異読 めいばつ
名詞
標準
retribution
文例 · 用例
」「客人が、世を果敢んで居るうちは、我々の自由であるが、一度心を入交へて、恁る処へ来るなどといふ、無分別さへ出さぬに於ては、神仏おはします、父君、母君おはします洛陽の貴公子、むざとしては却つて冥罰が恐しい。
— 泉鏡花 『二世の契』 青空文庫
余り久しく飼えば猫又に化け「猫じゃ猫じゃとおっしゃりますな、アニャニャニャンノニャン」と謡い踊るというごとく、晋時支那では、鶏を三年、犬を六載以上飼わず、白い犬鶏は必ず食わぬものでこれを食えば冥罰を受くると信じたのだ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
かくてその人は愛の逆用から来る冥罰を表面的な概念と社会の賞讃によって塗抹し、社会はその人の表面的な行為によって平安をつないで行く。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
羅貫中水滸伝を作つて、三生唖子を生むとせば、寿陵余子|亦骨董羹を書いて、仰如何の冥罰をか受けん。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
此段|御承引無之に於ては、仮令、医は仁術なりと申し候へども、神仏の冥罰も恐しく候へば、検脈の儀|平に御断り申候。
— 芥川龍之介 『尾形了斎覚え書』 青空文庫
センカス・モアにも、断食居催促に対して担保を供せざる者は、神人共にこれを容れずと記し、僧侶(Druid)も、債権者を餓死せしめたる者は、死後天の冥罰を蒙るべきものなりと説き、人民も一般にかく信じておったのである。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
センカス・モアにも、断食居催促に対して担保を供せざる者は、神人共にこれを容れずと記し、僧侶(Druid)も、債権者を餓死せしめたる者は、死後天の冥罰を蒙るべきものなりと説き、人民も一般にかく信じておったのである。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
さやうな男でございますから、吉祥天を描く時は、卑しい傀儡の顔を写しましたり、不動明王を描く時は、無頼の放免の姿を像りましたり、いろ/\の勿体ない真似を致しましたが、それでも当人を詰りますと「良秀の描いた神仏が、その良秀に冥罰を当てられるとは、異な事を聞くものぢや」と空嘯いてゐるではございませんか。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
作例 · 標準
神社の御神木を切り倒した男は、冥罰が下ると村人に恐れられた。
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「悪いことをすれば冥罰を被るぞ」と祖母によく言われたものだ。
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彼は自分の不運を、過去の悪行に対する冥罰だと信じ込んでいる。
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