鶏所
にわとりしょ
名詞
標準
文例 · 用例
その中に家主さんの養鶏所から鶏の啼き声が二三度きこえたように思いましたが、それでも、そんな恐しい夢が、あとからあとからハッキリと見えて来ますので、どうしても醒める事ができません。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
正太が余暇に造ったという養鶏所だの、桑畠だのを見て、一廻りして裏口のところへ出ると、傾斜は幾層かの畠に成っている。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
三吉は眺め入って、「どうです、正太さん、一年ばかりの間に、随分この辺は変りましたろう」 と弟か友達にでも話すような調子で言って、茶畠の横手に養鶏所の出来たことなどまで正太に話し聞せた。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
三吉は養鶏所の横手から、雑木林の間を通って、ずっと岡の下の方まで、歩きに行って来た。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
お俊を連れて、養鶏所の横手から彼の好きな雑木林の道へ出た。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
家の生活で結び付けられた人々の、微妙な、陰影の多い、言うに言われぬ深い関係――そういうものが重苦しく彼の胸を圧して来た――叔父姪、従兄妹同志、義理ある姉と弟、義理ある兄と妹…… 四 三吉が家の横手にある養鶏所の側から、雑木林の間を通り抜けたところに、草地がある。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
家の生活で結び付けられた人々の、微妙な、陰影の多い、言うに言われぬ深い関係――そういうものが重苦しく彼の胸を圧して来た――叔父姪、従兄妹同志、義理ある姉と弟、義理ある兄と妹…… 四 三吉が家の横手にある養鶏所の側から、雑木林の間を通り抜けたところに、草地がある。
— 島崎藤村 『家』 青空文庫
私は子供を連れて、ある細道を養鶏所の裏手の方へ取って、道々草花などを摘んでくれながら歩いた。
— 島崎藤村 『芽生』 青空文庫