諷
諷
名詞
標準
文例 · 用例
糟谷はいまの場長の話は遠まわしに自分に諷するのじゃないかと思った。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
母も嫂もそういう心持になって居るから、民子に対する仕向けは、政夫のことを思うて居ても到底駄目であると遠廻しに諷示して居た。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
人の知る如く、定律詩の中には教訓詩や警句詩や諷刺詩やの如き者すらある。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
もつと甚だしくは、談話の後で舌を出す皮肉な惡漢――意地の惡い諷刺家――とさへ想像した。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
彼はその遺書の中で、自ら神にならうと企畫した哲人を諷刺してゐる。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
夢みるだの、イマジネーションだの、諷刺だのアレゴリーだのと、人は云ふが、大体私にはそんなことは分らない。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
われ等は沢庵漬の諷刺から、人間へ帰らう。
— 葉山嘉樹 『工場の窓より』 青空文庫
ちっとも諷刺がきいていない。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫