胴震い
どうぶるい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
shivering
文例 · 用例
野蛮ですねえ」 と言わんばかり、ひたすら私の気に入られようと上品ぶって、ぶるっと胴震いさせたり、相手の犬を、しかたのないやつだね、とさもさも憐れむように流し目で見て、そうして、私の顔色を伺い、へっへっへっと卑しい追従笑いするかのごとく、その様子のいやらしいったらなかった。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
」 ゆるしが出たのでポチは、ぶるんと一つ大きく胴震いして、弾丸のごとく赤犬のふところに飛びこんだ。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
……それと見て、つかつかと、小刻みながら影が映す、衣の色香を一目見ると、じたじたとなって胴震いに立窘むや否や、狼狽加減もよっぽどな、一度駆出したのを、面喰って逆戻りで、寄って来る清葉の前を、真角に切って飛んで遁げた、赤熊の周章てた形は、見る見る日本橋の袂へ小さくなって、夜中に走る鼬に似ていた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
かく近づいた跫音は、件の紫の傘を小楯に、土手へかけて悠然と朧に投げた、艶にして凄い緋の袴に、小波寄する微な響きさえ与えなかったにもかかわらず、こなたは一ツ胴震いをして、立直って、我知らず肩を聳やかすと、杖をぐいと振って、九字を切りかけて、束々と通った。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
畳も急に暗くなって、客は胴震いをしたあとを呆気に取られた。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
」 胴震いで、立縮み、「風がねえで、えら太い蜘蛛の巣だ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 とぶるぶると胴震いをすると、翼を開いたように肩で掻縮めた腕組を衝と解いて、一度|投出すごとくばたりと落した。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
取調の途中で何も知らない筈のマユミが無意味にケラケラと笑った時などは、よく気絶しなかったと思うくらい真剣になって、アトからアトから湧起って来る胴震いを我慢していたもので、あの時ぐらい怖しかった事は一生を通じて一度も無かった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
作例 · 標準
寒さで体が震え、思わず胴震いした。
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恐怖で彼の体は小刻みに胴震いしていた。
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感動的な演説を聞き、聴衆は胴震いして拍手喝采を送った。
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