禅杖
ぜんじょう
名詞
標準
文例 · 用例
すると和尚はいきなり禅杖を持ってたちあがるなり、許宣を追っかけて往った。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「この※畜、ここへ来やがって何をしようというのだ」 和尚は舟の中を見て怒鳴りながら禅杖を振りあげた。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「堂々たる男子が、何故生を軽んじる、事情があるなら商量にあずかろうじゃないか」 法海禅師が背に衣鉢を負い手に禅杖を提げて立っていた。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「この※畜ここへ来やがって何をしようと云うのだ」 和尚は舟の中を見て怒鳴りながら禅杖を揮りあげた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
「堂々たる男子が、何故生を軽んじる、事情があるなら商量にあずかろうじゃないか」 そこには法海禅師が背に衣鉢を負い手に禅杖を提げて立っていた。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
迷いぬいた精魂がまだからだに残っている、……『………』 わしは禅杖を上げて阿闍利の肩を打ったのだ。
— 室生犀星 『あじゃり』 青空文庫
お傅役のそちは一命にかえても、若君を安らかな地へ、お落としもうしあげねばならぬ」「はッ」 と、忍剣は奥へとってかえして、鉄の禅杖をこわきにかかえてきた。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
まッ先におどりこんできたのは、高尾の神馬、月毛の鞍にまたがった加賀見忍剣、例の禅杖をふりかぶって真一文字に、「やあやあ、お心づよくあそばせや伊那丸さま!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫