擬革
ぎかく
名詞
標準
imitation leather
文例 · 用例
隱岐は、模擬革のボストンバツクをぶらさげて、彼女と肩を竝べた。
— 牧野信一 『痴日』 青空文庫
」細君は、模擬革のハンドバツグから豆のオペラ・グラスを取り出した。
— 牧野信一 『鶴がゐた家』 青空文庫
吃驚りしてたぢろいた妻達に、間一髪もいれさせず私は、いきなり妻が小脇にはさんでゐた模擬革のハンドバツグを、奪ひとるがいなや、「トラベラスだ、トラベラスだ、もう此方のものだ。
— 牧野信一 『競馬の日』 青空文庫
擬革の小型スーツケースです。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
願ぎかくるは伯母のまにまにである。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
勝手に行くふり、颯と羽織を脱ぎかく。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
ゆぎかくる伴緒ひろき おほともに、国栄えむと、月は照るらし(詠月。
— ――その基礎論―― 『日本文学の発生』 青空文庫
此処の、「四極山うち越え見れば笠縫の島榜ぎかくる棚無し小舟」(同・二七二)も佳作で、後年山部赤人に影響を与えたものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫