天涯孤独
てんがいこどく
名詞
標準
a person without a single relative
文例 · 用例
父中隊長の戦死後その少年が天涯孤独になったのを三人が引き取って共同で育てているのだ。
— 織田作之助 『電報』 青空文庫
天涯孤独の境遇は、転々とした放浪めく生活に馴れやすく、故郷の町は私の頭から去つてしまつた。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
兄弟も身寄りもなく、祖母の手に育てられたが、中学校三年生の時にたった一人の肉親のその祖母もなくなり、天涯孤独となった身は放浪生活に馴染み易く、どこへ勤めても尻が落ちつかず、いまだにきまった職がなかった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
」清子「兄が南方で戦死して、あたし一人ぽっちになったでしょう、それでもって私のこと心配して、あなたは天涯孤独だからといって、慰めたり励ましたりして下さるんだけど……。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
『天涯孤独信士』 裏には、「俗名船井三郎、享年三十六歳云々」としてあった。
— 平林初之輔 『私はかうして死んだ!』 青空文庫
彼は、親には早く死にわかれ、兄弟もなければ妻子もなく、天涯孤独の身の上だった。
— 海野十三 『脳の中の麗人』 青空文庫
太子はベンハム街の時計屋へ見習いに入ったが、一八〇一年に老侯が死んで、天涯孤独の身になった。
— 久生十蘭 『カストリ侯実録』 青空文庫
武士てえものがフツフツ嫌になり、文字どおり天涯孤独の一剣居士、青天井の下に筵をはって世間的なことはいっさい御免と、まくらに通う大川の浪音を友として、欠伸の連続の毎日を送っているところへ……ある日突然、このチョビ安なる少年が、茶壺を抱えてとびこんできた。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして両親を亡くし、天涯孤独の身となったが、周囲の助けを得て立派に育った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「私はもう天涯孤独だから、怖いものなんて何もないよ」と彼女は寂しげに笑った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
天涯孤独な老人が、長年連れ添った愛犬を亡くして深い悲しみに暮れている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview