天柱
てんじ
名詞
標準
tuning peg (on a biwa or shamisen)
文例 · 用例
この岸壁だけを見ていると、実際|天柱は摧け地軸も折れたかという感じが出るが、ここから半町とは離れない在来の地盤に建てたと思われる家は少しも傾いてさえいないのである。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
天柱山に吐月峰というのだと主人が説明した。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
まわりの円味がかった平凡な地形に対して天柱山と吐月峰は突兀として秀でている。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
で、立去り際にもう一度、銀閣寺うつしという庭から天柱、吐月の二峰をよく眺め上げようと思った。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
源斎巌が左に、対って高く聳つ天柱岩がある。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
この書から、宗教的農學者佐藤|信淵の「天柱記」、「鎔造化育論」並びに同著者の農業本位の、而も最も古いと云はれる連山易と天主教の耶蘇教理とから綜合した日本中心主義を發見した。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
正に天柱砕け地軸折るるかの轟音。
— 河東碧梧桐 『登山は冒険なり』 青空文庫
『日本書紀』日神生出の条に曰く、故二神喜日、吾息雖多、未有若此霊異之児、不宜久留此国、自当早送于天而授以天上之事、是時天地相去来未遠、故以天柱挙於天上也、 天柱に就ては、其説区々にして、一定せずと雖も、「是時天地相去来遠」の一句は、天地の分離の、次第に生じたりとの思想を、示すものなり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
作例 · 標準
琵琶の音色を調整するため、天柱の締め具合を慎重に確認する。
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三味線の天柱は、糸の張力を保つ重要な役割を担っている。
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職人は、楽器の天柱一つ一つを丁寧に手作りしていた。
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