能書家
のうしょか
名詞
標準
文例 · 用例
此地方で一番有名な學者で、俳人で、能書家で、特に地方の史料に就いては、極めて該博精確な研究を積んで居る、自分の舊師である。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
此地方で一番有名な学者で、俳人で、能書家で、特に地方の史料に就いては、極めて該博精確な研究を積んで居る、自分の旧師である。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
それはともかくとして、その書であるが、素質的にいって、大徳寺代々のうちでの随一の能書家(これは私の独断であるが)春屋禅師の書、池野大雅の書、良寛和尚の書、茶人|元伯、原叟などの書などと共通なところを持っているかのように思われる。
— 北大路魯山人 『一茶の書』 青空文庫
もし書の生命となすところのものが大部分は技術であって、ほんの一小部分が内容であるとするならば、貫名のような人は日本における空前絶後の能書家として最も重大視され、珍重されなくてはならぬであろう。
— 北大路魯山人 『現代能書批評』 青空文庫
自国語の他に、六カ国語を自由自在に操り、ギリシア学の学徒であり、一流の能書家であり、優秀な音楽家であり、そして、絵画と詩との鑑識家でもあった。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
「すけまさ」と云うのは二男の佐理のことであるが、これはあの行成や道風と並び称せられた能書家の佐理とは違う。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
東どののお父上は、明智家随一の能書家と伺っております。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
書画・骨董明治文士の筆蹟 今の文壇から見れば、文士の筆蹟などは問題にならないが、明治時代には文士の中にも能書家が多かった。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫