男女子
だんじょし
名詞
標準
文例 · 用例
草を分け枝を切っても今度こそは逃がしはせぬと、部落の男女子供まで一人残らず馳せ集まり、人数おおよそ五百人余り山を囲んでさっきから探しておるのでござります」「なるほど」 と法師は眼をとじてしばらくじっと考えていたが、「断じて私は逃げはせぬ。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
すなわち人家や牧場や、花園や売店や居酒屋などから、老若男女子供までが、得物々々をひっさげて、盆地の中央に聳えている、真鍮の天蓋型の屋根を持った、回教寺院型の伽藍の方向へ向かって、波の蜒るように押し出して行き、その回教寺院を破壊するべく、得物々々を揮っているのであった。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
その世間話は、たいてい島の中の話なのでありましたが、由が、一番よく耳にとめたのは、何と云つてもおりくさんと云ふ男女子の話でした。
— 林芙美子 『小さい花』 青空文庫
勿論新領土行きの為め父の官職や物質上の待遇は大変よくなったわけで、大勢の男女子をかかえて一家を支えて行く上からは父母の行くべき道は苦しくともこの道を執らなくてはならなかったに違いない。
— 杉田久女 『梟啼く』 青空文庫