仁義忠孝
じんぎちゅうこう
名詞
標準
humanity, justice, loyalty, and filial piety
文例 · 用例
本居宣長などは、仁義忠孝などとおのれが行なわずに事々しく説き勧めぬが神道の特色なり、と言えり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
殊に徳川末季の江戸生活には三百年の太平に弛緩した廃頽気分が著るしく濃厚であって、快楽主義の京伝や三馬の生活が遊戯的であったは勿論、道学の凝まり仁義忠孝の化物のような馬琴すらも『仇討義理与犢鼻褌』というような、外題を見ても内容が察しられる意外の遊戯的な作を何篇も作っておる。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
然るに君主多く之を知らずして、徒らに其言論を喜び、虚名を慕ひ、仁義忠孝を以て實際に有效なりとす、迂闊亦太甚しといふべし。
— 小柳司気太 『韓非子解題』 青空文庫
口に仁義忠孝など饒舌りながら、サアと云うときには夫れ程に意気地はない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
就中その間に合はぬと云ふのは、自尊自大、他に頓着しないと云ふのは誠にどうも困つた話であると云ふのは、近く例を見れば仁義忠孝の本家本元と云ふ支那の有樣を見たらば如何だ。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
その國民の奉ずるところ信ずるところは仁義忠孝の教であつて、朝に晩に一寸とした話でも一寸とした文章でも仁義忠孝の外に出たものはないと云ふ位の仁義忠孝國でありながら、其實際を見ると凡そ不仁不義不忠不孝の國民の多いと云ふものは此支那朝鮮の右に出づるものはないと云はなくてはならぬ。
— 福澤諭吉 『明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説』 青空文庫
オレにまかせておけば文武両道、仁義忠孝をわきまえた一人前の人物に仕込んでやる。
— 兆青流開祖 『落語・教祖列伝』 青空文庫
仁義忠孝がきいてあきれるわい。
— 兆青流開祖 『落語・教祖列伝』 青空文庫