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角ぐむ

つのぐむ
動詞
1
標準
文例 · 用例
嬉しや日が当ると思えば、角ぐむ蘆に交り、生茂る根笹を分けて、さびしく石楠花が咲くのであった。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
絶えず続いて、音色は替っても、囃子は留まらず、行交う船脚は水に流れ、蜘蛛手に、角ぐむ蘆の根を潜って、消えるかとすれば、ふわふわと浮く。
泉鏡花 陽炎座 青空文庫
ここの水は、牡丹の叢のうしろを流れて、山の根に添って荒れた麦畑の前を行き、一方は、角ぐむ蘆、茅の芽の漂う水田であった。
泉鏡花 燈明之巻 青空文庫
其の濃く暗い奥から、黄金色に赤味の注した雲が、むく/\と湧出す、太陽は其処まで上つた――汀の蘆の枯れた葉にも、さすがに薄い光がかゝつて、角ぐむ芽生もやゝ煙りかけた。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
雪の消えた両側の斜面には、春を待ちかねていた各種の高山植物が咲き乱れたり、角ぐむ草の芽立ちがほの紅く匂ったりして、登山者の目を楽しませ、近くの岳樺や深山榛の矮い林の中では、鶯、駒鳥、大瑠璃其他の小鳥が囀り交わして、快い響を漂わしている。
木暮理太郎 山の魅力 青空文庫
紅梅雪消の岡のせせらぎや、流れ流れてゆくすゑは、蓴菜つのぐむ大澤へ。
薄田泣菫 泣菫詩抄 青空文庫
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