罷成
罷成
名詞
標準
文例 · 用例
日本一の不所存もの、恩地源三郎が申渡す、向後|一切、謡を口にすること罷成らん。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
さて、その娘が縁あって、われら宿の妻に罷成る、老人三十二歳の時。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
白き鞭をもって示して曰く、変更の議|罷成らぬ、御身等、我が処女を何と思う、海老茶ではないのだと。
— 泉鏡花 『一景話題』 青空文庫
白き鞭を以て示して曰く、変更の議罷成らぬ、御身等、我が処女を何と思ふ、海老茶ではないのだと。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
然る処年を経追々丈夫に罷成医業出精仕候に付、文政三辰年三月療治為修行別宅為致度段奉顧候処、願之通被仰付別宅仕罷在候処、天保七申年十一月十四日病死仕候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
三世瑞仙直温の親類書には、京水の総領除願済の事を記した次に、「然る処年を経、追々丈夫に罷成、医業出精仕候に付、文政三(庚)辰年三月療治為修行別宅為致度段奉願候処、願之通被仰付」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
今度之御勝に罷成候へども大御所様御運つよきにて、御勝に罷成候」と『薩藩奮記』に出ている。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
終には弓箭に罷成るべくと存ずれば、幸村父子は一両年の内には討死とこそ思い定めたれ」と言って、床の間を指し「あれに見ゆる鹿の抱角打ったる冑は真田家に伝えたる物とて、父安房守譲り与えて候、重ねての軍には必ず着して打死仕らん。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫