潜居
せんきょ
名詞
標準
文例 · 用例
だが秦啓源は、謂わば上海の市中に潜居してるもののようで、その消息がよく分らなかった。
— 豊島与志雄 『秦の憂愁』 青空文庫
――洪正敏というのは、南市地区に潜居してる青の頭目としては朱鵬がいて、洪正敏は全く隠退し、表向きに顔を出すことはなかったが、然しその潜勢力は朱鵬を凌ぐものがあると言われていた。
— 豊島与志雄 『秦の出発』 青空文庫
周志淵は浙江財閥の一人であって、市内に潜居の様子だった。
— 豊島与志雄 『自由人』 青空文庫
安兵衛たちの潜居している本所林町から遠くないのである。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
楊雄は資性恬淡寡營の人で、文を作るにも有の儘を敍し、人に頼まれたからといつて、虚美をせぬ所から、世人の怨を招き、彼れが死んだ後、平生怨を抱けるものが其名節を毀損する爲め、前の十八字を加筆したが、實は雄の原書にはなかつたのであるといふ事である(説郛所輯潛居録)。
— 狩野直喜 『楊雄と法言』 青空文庫