胡瓶
こへい
名詞
標準
文例 · 用例
あなたは、まあ、どこへいらしていたの?
— ――新曲聊斎志異―― 『竹青』 青空文庫
子供の頃には、尚ひどくて、ちょっとでも父が見えなくなると、もう不機嫌で、どこへいらっしゃったかと、みんなに尋ね廻って閉口でした。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
そこへいよいよ次の画面が現われて観者の頭脳の中の連続的なシーンと「コインシデンス」をする。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
リストが音楽商の家の階段を気軽にかけ上がって、ピアノの譜面台の上に置き捨てられたショパンの作曲に眼をつけて、やがて次第に引入れられて弾き初める、そこへいったん失望して帰りかけたショパンがそっと這入って来て、リストと背中合せに同じ曲を弾き出す場面には一種の俳諧を感ぜられて愉快である。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
女中が慌しく駈込んで、「まあ、どこへいらっしゃるんですか。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
==ねんねんよ、おころりよ、ねんねの守はどこへいた、山を越えて里へ行た、里の土産に何貰うた、でんでん太鼓に笙の笛==白雪 (じっと聞いて、聞惚れて、火焔の袂たよたよとなる。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
今|貴僧がここへいらっしゃる玄関前で、紫雲英の草を潜る兎を見たとおっしゃいました、」「いや、肝心のお話の中へ、お交ぜ下すっては困ります。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
どこへいらっしゃるのさ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫