後伝
こうでん
名詞
標準
文例 · 用例
中に「平生不喜苟著述、二巻随筆身後伝」の語がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その返書は、松太郎が逸早く信者を得た事を祝して其伝道の前途を励まし、この村に寄留したいといふ希望を聴許した上に、今後伝道費として毎月金五円宛送る旨を書き添へてあつた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
後伝説として、そこで漁をしなかった。
— 一九二三年(大正十二年) 『日記』 青空文庫
原子野の鐘 七十五年生息不可能説が爆撃直後伝えられたので、人々の間に焼け跡復帰を危懼する声が高かった。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
だが、芝居とすれば、越後伝吉でも、塩原太助でも、立派につとまりそうなこの家の中の若衆は、その声を聞くと、早速立ち上って、戸をあけてやりました。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それに今日は松鯉の越後伝吉がとんだ好い。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
この話は、ニュートンが死んでから十年程後に出版されたヴォルテールという人の著書のなかに、ニュートンの姪から聞いたものとして記されているので、その後伝えられて有名になったのですが、ニュートンが本当に林檎の実から引力を思いついたということは、甚だ疑わしいのです。
— 石原純 『ニュートン』 青空文庫
日本人のポルトガル留学もその後実現されたが、帰国後伝道事業に大いに役立つであろうというシャビエルの期待に反して、惜しいことに彼地で死んでしまった。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫