軒別
けんべつ
名詞
標準
house to house
文例 · 用例
西の内二枚半に筆太に、書附けたる広告の見ゆる四辻へ、侠な扮装の車夫一人、左へ曲りて鮫ヶ橋谷町の表通、軒並の門札を軒別に覗きて、「黒瀬ぬい、と、ええ、黒瀬と、さっぱり知れねえぞ、こっちは土方職、次は車力、引越荷車|仕候か、お次は何だ、鋳掛屋かい、差替りまして蝙蝠傘直、さあさあ解らねえ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
並んだ小屋は軒別に、声を振立て、手足を揉上げ、躍りかかって、大砲の音で色花火を撒散らすがごとき鳴物まじりに人を呼ぶのに。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
綾さんは近所の家の世帯を軒別に能く知抜いてゐた。
— 三島霜川 『昔の女』 青空文庫
軒別さがして歩いても知れたものであると、父はその次の日曜日に思い切って探しに出た。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
広い町でないといっても、一丁目から二丁目にかけて軒別に探しまわるのは容易でない。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
家はどこだ」「四谷の法善寺門前の虎吉という奴だと聞きましたから、実は帰り路に四谷へまわって、北|町の法善寺門前を軒別に洗ってみましたが、虎も熊も居やあしません。
— 唐人飴 『半七捕物帳』 青空文庫
谷中から上野を抜けて東照宮の下へ差掛った夕暮、偶っと森林太郎という人の家はこの辺だナと思って、何心となく花園町を軒別門札を見て歩くと忽ち見附けた。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
軒別にさがして歩いても知れたものであると、父はその次の日曜日に思い切って探しに出た。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
作例 · 標準
町内会の活動で、寄付を募るために軒別訪問が行われた。
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選挙運動員が候補者の政策を説明するため、軒別でチラシを配布した。
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火災の後、被災状況を確認するために消防団が軒別調査を行った。
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