食尽
しょくじん
名詞
標準
maximum eclipse
文例 · 用例
碧蹄館の戦いの主動者は、小早川隆景と立花宗茂の二人であることはまえの通りであるが、此の時京城の日本軍は糧食尽き、三奉行を初め諸将退却の止むを得ざるを知りながら、口先では強がりを云っていたのである。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
聖旗原城頭※落之事 城中の糧食尽きたのを知った信綱は、諸将を会して攻撃の方略を議した。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
されどもその一旦の憤は、これを斥けしが為に消ゆるにもあらずして、その必ず得べかりし物を失へるに似たる怏々は、吾心を食尽し、終に吾身を斃すにあらざれば、得やは去るまじき悪霊の如く執念く吾を苦むるなり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
張巡の妾 唐の安禄山が乱をおこした時、張巡は※陽を守って屈せず、城中の食尽きたので、彼はわが愛妾を殺して将士に食ましめ、城遂におちいって捕われたが、なお屈せずに敵を罵って死んだのは有名の史実で、彼は世に忠臣の亀鑑として伝えられている。
— 池北偶談 『中国怪奇小説集』 青空文庫
是に食尽されて其主が全く骨と服ばかりに成れば、其次は此方の番。
— ガールシン 『四日間』 青空文庫
これにはさすがの武衡らも閉口して、城中食尽きついに陥落するに至ったとあるが、しかも今に至ってなおいわゆる焼米のかく少からず出るのは不審である。
— 喜田貞吉 『春雪の出羽路の三日』 青空文庫
然るに城中はすでに食尽き、援兵の来る望みもない。
— 国枝史郎 『赤坂城の謀略』 青空文庫
作例 · 標準
今回の皆既日食では、食尽の時間が非常に短かった。
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天文台では、食尽の瞬間を多くの観測者が待ち望んでいた。
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月が完全に太陽を覆い隠す食尽の光景は、息をのむほど美しい。
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