突き崩し
つきくずし
名詞
標準
文例 · 用例
彼女を非時代的な偶像型の女と今更憐みや軽蔑を感じながら、復一はまた急に焦り出し、彼女の超越を突き崩して、彼女を現実に誘い出し、彼女の肉情と自分の肉情と、血で結び付きたい願いが、むらむらと燃え上る。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
「結局あの娘の持ち前の性格をくたくたに突き崩して、匂いのないただ美しい造花のようにしてしまったのは、僕の無言の折檻にあるのでしょう。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
わたくしはこの番頭にはじめて興味ある関心を持ち出しまして、試に、「いくら耳だけ、福耳にしたって、眼尻に泣|黒子があっちゃあ駄目じゃないの」 と突き崩してみます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
こうした本にまつわる社会的な構造を、紙の冊子と縁を切った新しい本は根っこから突き崩してしまうのではないか。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
ワードプロセッサーが活字風の文字を取り扱う壁を突き崩したように、コンピューターによる新しい本作りのスタイルによって、出版の壁を叩き壊すことができると我々を誘うのだ。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
突き崩したところに、地球規模で共有できる新しい精神を育み得るのかを、私たちはこれから問われていくのでしょう。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
壁を突き崩した反逆者の名は、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイシズ)である。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
炭竈の口を突き崩したら焔がぽつと一時に吹き出した。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫