国是
こくぜ
名詞
標準
national policy
文例 · 用例
日本が鎖国として自給自足に甘んじているうちはとにかく世界の強国として乗り出そうとする場合に、この事実が深刻な影響を国是の上に及ぼして来るのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
よくは知らないが現在のソビエト・ロシアの国是にも科学的産業興振策がかなり重要な因子として認められているらしい。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
しかしこういう議論は映画理論家にとって、また特にソビエトの国是の上から重要かもしれないが、一般映画観賞者の立場からは、たいした意義をもたない事である。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
社会主義、自然主義共に、其善意なるものに至つては、学問として研究するに何等の差支無からんも、今日我国に行はるゝ社会主義の多くは、日本の国是に反し、帝国の根柢を破壊せんとするもの、断じて許すべきに非ず。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
しかし、両説の目標とするところは、共に支那の保全にあるのだから、本会は『支那の保全』を以てその目的としては如何であろう、という厳粛な発言を行って満座を抑え、両派共これには異議無く、満場一致|大喝采裡に会の目的が可決され、この『支那の保全』は、爾来、わが国の対支国是となっているという事です。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
以後、日本の造船術は、全然後退してしまつたし、日本人の頭には、鎖国は祖法であり、国是であるといふ観念が成長し、外国人と交ることを、極度に怖れるやうになつたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
ただ自然科学や、数学の普遍的真理の要請は祖国への愛を、他の国民のその祖国への愛と、置き換えて矛盾しないような、普遍的格率すなわち道義的国是を要請するのみである。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
彼らはしばしば国是確定、紀綱緊張の説を主張し、または朝鮮征討、国権拡充を唱道したり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
作例 · 標準
非核三原則は、戦後日本の重要な国是として長らく堅持されてきた。
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自由貿易の推進を国是とする我が国にとって、保護主義の台頭は大きな脅威だ。
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新政府は教育の充実を新たな国是に掲げ、国家予算の配分を大幅に見直した。
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ウィキペディア
国是(こくぜ)とは、その国の大部分の政策の方向性を決定付ける、国民の支持を得た方針のことであり、基本的には長期的に維持される。憲法と違い、内政・外交その他諸々の分野全てを網羅するものではなく、内政のみ、もしくは外交のみに作用するということも決して珍しいことではない。そもそも法律として明文化されるとは限らない。よって法的拘束力が無い場合が珍しくない。大抵は「○○主義」などというように簡潔な表現で呼称できる。
出典: 国是 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0