血煙
ちけむり
名詞
標準
spurt of blood
文例 · 用例
十三 血煙天明陣 この映画は途中から見た。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
陽もやがて疲れて、叢雲の血煙を自分の身にも受けて燃え爛れた銅のやうになつた。
— 有島武郎 『潮霧』 青空文庫
」 天地震動、瓦落ち、石崩れ、壁落つる、血煙の裡に、一樹が我に返った時は、もう屋根の中へ屋根がめり込んだ、目の下に、その物干が挫げた三徳のごとくになって――あの辺も火は疾かった――燃え上っていたそうである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
牡丹の花が染出されたり、西洋人好みとでもいふべき趣きの孔雀の縫を配したものやらが、恰で瓦の下から咲き出た不思議な花のやうに私の眼に映り、私は何か自分の胸の上に生々しい血煙を浴びた感でした。
— 牧野信一 『早春のひところ』 青空文庫
あなたを陥れる黒幕の主人公がはっきり分って居れば、僕はその人物をミシンで血煙をたたせてやるのですがねえ」カスリン「そんなことは不可能ですわ。
— 海野十三 『諜報中継局』 青空文庫
血煙りの中を通って来た奴だ……。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
血煙り矢だまをくぐって来た奴らだ!
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
音楽が先に立つて、やがて満場は老若の差別もなく手拍子足拍子も物々しく、血煙も立つかと思はるゝばかりの世にも壮絶なる大合唱が、あはやさしもに重たげな草葺尾根も吹き飛ばさん勢ひで巻き起つた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
作例 · 標準
時代劇では、刀で斬られた瞬間、血煙が上がる描写がよく見られる。
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激しい戦闘の末、地面には血煙が立ち込めていた。
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彼の胸から血煙が噴き出し、周囲の者を凍りつかせた。
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