浴女
よくじょ
名詞
標準
文例 · 用例
『浴女』『浴後』が彼女を画壇上に浮彫りにしたといふことは事実である。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
『溝上遊亀といふ画家がゐましたね、いま評判の『浴女』といふ画を描いた小倉遊亀といふ人とは、どういふ関係があるのですか――』と訊ねられるといふことも考へられる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
『浴女』や『浴後』は一言でいへば一般観衆にとつて取つ付き易い絵なのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
殊に『浴女』の場合は、批評をする人間が、小倉氏の絵の批評ではなく、あの絵がつくりだす温泉的な雰囲気にひたるのには、全くもつて都合がいゝその批評家は、ゆらゆらと立ち昇る湯気の中で、ほんとうに温泉にでもひたつたやうな気持になることができる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
小倉遊亀氏が『浴女』を描いて発表したことに就いて、何か世間では得たりかしこしとそれを名作として賞讃したやうな傾きもある。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
小倉氏の浴女に対して、当時色々の批評が下されたが、そのうちで横川毅一郎氏の『浴女』評が最も当つてゐたやうである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
更に氏は『浴女』と同様に前田青邨氏の『大同石仏』が共に、同じやうな効果を挙げてゐるといつてゐる前田氏の作品に触れることは次に譲らう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
小倉氏の『浴女』は横川氏の評の如く、全くあれ以上に会場主義と芸術主義との全く調和を遂げることが不可能だと思はれるほどに、その意味での完璧性を見せた作品であらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
ウィキペディア
『浴女』 、もしくは『ヴァルパンソンの浴女』 は、フランスの新古典主義の画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングルが1808年に描いた初期の絵画である。この作品は『スフィンクスの謎を解くオイディプス』 や『ユピテルとテティス』 とともに、フランス・アカデミー在籍中にローマで描かれたもので、留学の成果を評価してもらうためにフランスの美術アカデミーに送った作品の1つである。当初は『座った女』という題が付けられていたが、19世紀の所有者の一人ヴァルパンソン家の名前で知られるようになった。現在はパリのルーヴル美術館に所蔵されている。
出典: 浴女 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0