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後ろ耳

うしろみみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
千種十次郎の話を、半分は後ろ耳に聴いて、オーバーを引っ抱えたまま、サッと廊下へ――、 足で種を取るから「足の勇」と言われる位の男で、用事がありさえすれば夜中だろうが朝だろうが、疾風のように飛出すのが、この男の身上だったのです。
野村胡堂 流行作家の死 青空文庫
その叱咤を、後ろ耳で聞きながら、先へゆく法師はまだ足も早めず、大きな声に抑揚をつけて慷慨の語気を詩のように呶鳴りつづけていた。
吉川英治 親鸞 青空文庫
少し前へ立って、馬を進めていた玄徳は、二人の声高なはなしを先刻から後ろ耳で聞いていたが、その時、振りかえって、「いやいや両人、そう一概にいってしまったものではない。
桃園の巻 三国志 青空文庫