ぐずぐず
ぐずぐず
副詞
標準
文例 · 用例
僕はズボン下に足袋裸足麦藁帽という出で立ち、民子は手指を佩いて股引も佩いてゆけと母が云うと、手指ばかり佩いて股引佩くのにぐずぐずしている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
「だから、さようならって僕がさっきからいうのに、いつまでも君がぐずぐず、ついて来るからよ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
わずか石油罐一杯の水が、それほど重く、それほどいつまでも途中で、ぐずぐずしていなくてもよさそうなものだと思われるのだった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
私は女中のお君と二人で、衣類の整理をしたり、がらくたを庭先で燃やしたりしていそがしい思いをしていたが、お母さまは、少しも整理のお手伝いも、お指図もなさらず、毎日お部屋で、なんとなく、ぐずぐずしていらっしゃるのである。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
風呂場で、手と足と顔を洗い、お母さまに逢うのが何だかおっかなくって、お風呂場の三畳間で髪を直したりしてぐずぐずして、それからお勝手に行き、夜のまったく明けはなれるまで、お勝手の食器の用も無い整理などしていた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
「勝手に夢の国で、ぐずぐずしていて、」と神はさえぎった。
— 太宰治 『心の王者』 青空文庫
おれが、こんなにぐずぐずしているのは、なんのことはない、この女のからだを欲しがっているせいではなかろうか。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫
おれが負ってやるっていうのに、さ、負さりなよ、ぐずぐずして居ないで負さりなよ。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫