死人に口なし
しにんにくちなし
表現
標準
dead men tell no tales
文例 · 用例
死人に口なしで勿論たしかなことは判らないが、検視の役人らの鑑定によれば、かれらはこの草原で格闘をはじめて、梅次郎が相手を捻じ伏せてその咽喉を絞め付けると、義助も短刀をぬいて敵の脇腹を刺し、双方が必死に絞めつけ突き刺して、ついに相討ちになったのであろうという。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
勿論、死人に口なしで、お角がほんとうの料簡はよく判らない。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
その後のことは死人に口なしでよく判りませんが、わたくしの横町へはいって、大きい銀杏の下に雨やどりをしているうちに、運わるく雷が落ちて来たらしいのです。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
」「なにぶんにも死人に口なしで、二人の関係がどの程度まで進んでいたかということははっきり判りませんが、とにかくみね子が遠山に恋していたのは事実です。
— 岡本綺堂 『山椒魚』 青空文庫
追いかけた肝心のおくにが、死人に口なしにかたづけられておったとあっちゃ、敬だんな、さぞやしょげきっていたろうな」「ええ、もう、歯を食いしばっちゃ、ぽろり、ぽろりとね」「あの男が!
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
と、まずこう判断するのだが、死人に口なしでその辺はよく判らない。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
死人に口なしでなんとでも言い訳は出来るようなものの、かりにも左少弁たる人を河原で暗撃ちにしたとあっては、後日の詮議が面倒である。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
死人に口なしで相手は死んで居る。
— 浜尾四郎 『彼は誰を殺したか』 青空文庫
作例 · 標準
犯人は証拠を隠滅するため、死人に口なしとばかりに証人を殺害した。
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どんなに不審な点があっても、死人に口なしでは真実を追求できない。
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彼らは、死人に口なしという事実を利用して悪事を隠蔽した。
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