鬢髪
びんぱつ
名詞
標準
hair at the temples
文例 · 用例
僅かに残っている白い鬢髪からも、長く垂れた白い眉尖からも雫が落ちた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
娘が道に対して始めて尊敬の念を起したのを釈尊が褒め給うと娘の鬢髪はたちどころに落ちたと経典には書いてある。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
ここにおいて、居士が、騎士に鬢髪を染めた次第です。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
(云う声はしだいにうわ嗄れて、鬢髪そよぎ、顔色すさまじ、下の方の木かげより以前の雨月忍び出で、息をのんで内の様子を窺う。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
大部分の士官が竜騎兵にも負けず凍火酒をあふり、猶太人の鬢髪を掴んでは引きずりつても到底見つかりさうにない下著の端に至るまで、すつかり賭けてしまふといつた、恐ろしい豪傑が二人もゐたことを、つけ加へておく。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
しかし今は年傾いて、鬢髪も白くなって、やや翁さびて見られるのであった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
岸本に言わせると、若い時代の娘の心をもって生れて来た節子のような女が、非常に年齢の違った、しかも鬢髪の既に半ば白い自分のようなものに対って、彼女の小さな胸を展げて見せるということが有り得るであろうかと。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
畜生め鬢髪を撫で撫で、さる旅の旦那衆にそれをうまく押しつけて、五*チェルヲーネツはたつぷりせしめやあがつただよ。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の鬢髪は、風になびいて優雅だった。
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老婦人の鬢髪には、白いものが混じっていた。
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彼は、鏡の前で鬢髪を整えるのに時間をかけた。
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