実長
じっちょう
名詞
標準
文例 · 用例
波木井殿に対面ありしかば大に悦び、今生は実長が身に及ばん程は見つぎ奉るべし、後生をば聖人助け給へと契りし事は、ただ事とも覚えず、偏に慈父悲母波木井殿の身に入りかはり、日蓮をば哀れみ給ふか。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
実は拙者も長崎の生れでね、(註、道庵先生はこんなことを言うけれど、事実長崎の生れであるや否やは怪しいものである。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
俘囚の長たる安倍貞任の如きは、後からやはり大彦命に関係はつけているものの、その子孫たる秋田氏では、その実長髄彦の兄の後裔で、神武天皇以前の家柄を伝えた事を、むしろ誇りとしておられるそうである。
— 土蜘蛛研究 『手長と足長』 青空文庫
ウォードが文書を発見したと主張している穴は事実長い間人目にさらされており、ウィレットは問題の文書を最後に見たと固く信じているが、それは殆ど信じがたく、最早実証不能と思われる状況の下であった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
これは長い、素敵な部屋で、事実長さ三十フィートの応接間であり、この後は畳み扉でしきられて食堂になっているが、私は寝室に使っている。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫