車作り
くるまづくり
名詞
標準
文例 · 用例
父に似たのだろう痛々しいほど華車作りな定子は、どこにどうしてしまったのか、声も姿も消え果てた自分の母が突然そば近くに現われたのに気を奪われた様子で、とみには声も出さずに驚いて葉子を見守った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
浦上は手足ののんびりした、華車造りの青年であったが、口元に締りがなく、笑うと上の歯齦が剥き出しになり、汚らしい感じで、何となく虫が好かず、親切すぎるのも煩かった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
かような御家老の手紙を、糸車造り風情が貰ったのだから頗る自慢をして床に懸けて、我々にも見せていたものである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
祖父の代から車造りで、父のマシアスも母のマリアも、勤勉で清潔好きで、熱心な信仰の持主で、後のハイドンのよき性格と習慣とを作ったばかりでなく、宗教音楽史上の一大巨峰とも言うべき、聖譚曲「創造」を作ったハイドンの信仰は、この敬虔な両親の賜物であったと言われている。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁、瓦焼き、木挽き、船大工。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫