転ずる
てんずる
動詞-ずる変動詞-自動詞動詞-他動詞
標準
to turn
文例 · 用例
話といふやうなものはてんでないで、話をしてゐても、その話が相手の気に触りはしないかといふことが念頭に浮ぶや、実に手の腹を返すが如く話頭を転ずるのだが、それでまた相手が妙にも思はぬといふ摩訶不思議な有様である。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
福見や河野が洋行する話や、桜井が内務省の参事官で幅を利かせているような話が出ると竹村君は気の乗らぬ返辞をしてふっと話題を転ずるのであった。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
次に、語が複合するとき上の語の語尾音の最後の母音が他の母音に転ずることがある。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
(例えば、「け」に当るのは「気」の音と「祁」の音であるが、カに転ずるのは「気」の音だけで、「祁」の音は転じない。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
) しかし、右のような音のある語は常に複合語において音が転ずるのでもなく、全く転じない語もあって、その間の区別はわからない。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
想うにかように転ずるのは、ずっと古い時代に起った音変化の結果かと思われるが、その径路は今明らかでない。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
どうも、気持が浮き立たぬので、田島は、すばやく話頭を転ずる。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
自分の中の二つの争いには、ほとほと疲弊困憊した慧鶴青年は、何等か心を転ずるものを求めようとすればそこに、土足で乳のみ児の上を踏み躙って来るような無残な情緒が閃いて橘屋の娘の顔が浮ぶ。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
作例 · 標準
順調だった事業も、一転して厳しい状況へと転じた。
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彼は突然、話題を別の方向に転じた。
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風向きが南から東へと転じて、船は加速した。
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