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紅筆

べにふで
名詞
1
標準
lipstick brush
文例 · 用例
お組は、しかけた用の忙しい折から、冬の日は早や暮れかゝる、ついありあはせた躾の紅筆で、懷紙へ、圓髷の鬢艷やかに、もみぢを流す……うるはしかりし水莖のあと。
泉鏡太郎 片しぐれ 青空文庫
」 と紅筆の戀歌、移香の芬とする懷紙を恭しく擴げて、人々へ思入十分に見せびらかした。
泉鏡太郎 片しぐれ 青空文庫
お君は、しかけた用の忙しい折から、冬の日は早や暮れかゝる、ついありあはせた躾の紅筆で懷紙へ、と丸髷の鬢艶やかに、もみぢを流すうるはしかりし水莖のあと。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
」 と如何なる企か、内證の筈と故と打明けて饒舌つて、紅筆の戀歌、移香の芬とする、懷紙を恭しく擴げて人々へ思入十分で見せびらかした。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
菊枝は活々とした女になったが、以前から身に添えていた、菊五郎格子の帯揚に入れた写真が一枚、それに朋輩の女から、橘之助の病気見舞を紅筆で書いて寄越したふみとは、その名の菊の枝に結んで、今年は二十。
泉鏡花 葛飾砂子 青空文庫
名をなつかしみ、尋ねし人、妾宅と覚しきに、世にも婀娜なる娘の、糸竹の浮きたるふしなく、情も恋も江戸紫や、色香いろはの手習して、小机に打凭れ、紅筆を含める状を、垣間見てこそ頷きけれ。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
したがって、座用の舟なぞも金には糸めをつけぬぜいたくな屋形船で、おあつらえどおりに涼しげなすだれを囲い、みやびたぼんぼりの灯ざしがちらちらと川風にゆらめく陰で付き添いのお腰元が蒔絵硯を介添え申し上げると、深窓玉なす佳人がぽっとほおを染めながら、紅筆とって恋歌を書きしたためる。
へび使い小町 右門捕物帖 青空文庫
と見て、佳人琴女が、恥じらい恥じらい紅筆を取りあげた様子でしたが、やがてさらさらと書き流したは一枚のたんざく――「おッ。
へび使い小町 右門捕物帖 青空文庫
作例 · 標準
母のドレッサーの引き出しには、使い込まれて毛先が丸くなった古い紅筆が一本入っていた。
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メイクの仕上げに、紅筆を使って口紅の輪郭を丁寧に描き、綺麗に塗りつぶした。
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美容部員さんが新しい紅筆を使って、私に似合う明るい色のリップを試してくれた。
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2
標準
benifude (variety of Japanese apricot)
作例 · 標準
梅林の奥の方で、筆の穂先のような珍しい形をした紅筆の蕾がほころび始めていた。
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植物園の梅まつりで、濃い紅色をした紅筆という品種の前に人だかりができていた。
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父が盆栽展に出品した紅筆は、枝ぶりがよく、小ぶりで美しい花を咲かせていた。
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