犬儒
けんじゅ
名詞
標準
cynic
文例 · 用例
うぢ/\と、内攻し、くすぶり、我と我が身を噛み、いぢけ果て、それで猶、うすつぺらな犬儒主義だけは殘してゐる。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
教えることよりも、少女たちに接して、これに「心優しき軽蔑」を感じることに興味をもち、そうして秘かにスピノザに倣って、女学生の性行についての犬儒的な定理とその系とを集めた幾何学書を作ろうか、などと考えている。
— 中島敦 『狼疾記』 青空文庫
風来の犬儒派に、何うして「嚢中已有銭」などゝいふ大層な歌がうたへるものよ。
— 牧野信一 『半島の果にて』 青空文庫
だれいうとなく人々はその一団を犬儒派と呼びなした。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
曩には合理説の代表者としてクラークをあげたが、クラークはこの説の理論的方面の代表者であって、実行的方面を代表する者はいわゆる犬儒学派であろう。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
その結果犬儒学派と同じく、凡ての情欲を排斥して単に無欲 Apathie たらんことを務むるようになった。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
さうかと思へば Cercidas と云ふ所謂犬儒派の哲学者は「蕩児と守銭奴とは黄白に富み、予ばかり貧乏するのは不都合である!
— 芥川龍之介 『澄江堂雑記』 青空文庫
後年の犬儒生活は此に基くらしい云々』と、迢空自身の記述にある如く、彼は未だ獨身である。
— 齋藤茂吉 『釋迢空』 青空文庫
作例 · 標準
「彼はいつも世の中のことを冷ややかに見て、犬儒的な発言をする。」
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「古代ギリシャの犬儒派は、物質的な豊かさよりも精神的な自由を重んじた。」
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「『どうせうまくいかないよ』と、犬儒的な諦めを口にするのは簡単だ。」
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