無花果
むかか
名詞
標準
fig
文例 · 用例
その時妾はふと、夜陰の無花果の木の下に潜む、黒衣の人間の険悪な顔を姿見に認めて、恐ろしい悲鳴をあげました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
窓に倚りかかり、庭を見下せば、無花果の樹蔭で、何事も無さそうに妹さんが佐吉さんのズボンやら、私のシャツやらを洗濯して居ました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
或る子は前掛けの衣嚢から干した無花果を出して遣ろうといたしました。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
抑も此男は父の死だ後、市街外れに在る小さな莊園を承嗣だので、此莊園こそ怠惰屋の店とも謂つべく、其白い壁は年古て崩れ落ち、蔦葛思ふがまゝに這纏ふた門は年中開つ放しで閉たことなく、無花果や芭蕉が苔むす泉のほとりに生茂つて居るのである。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
彼方此方と搜す中、漸とのことで大きな無花果の樹蔭に臥こんで居るのを見つけ出し、親父は恭々しく近寄つて丁寧にお辭儀をして言ふのには『實は今日お願があつてお邪魔に出ました。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
熟過た無花果がぼたりと落ちる。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
其中腹が空て來たと見えてラクダルは面倒臭さうに手を伸して無花果を採て口に入れた。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
やゝ暫くすると大きな無花果の實が少年の頬の上に落ちた。
— 国木田独歩 『怠惰屋の弟子入り』 青空文庫
作例 · 標準
夏の終わりには、無花果が甘く熟す。
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無花果のタルトは、季節限定の人気スイーツだ。
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庭に植えた無花果の木が、今年はたくさんの実をつけた。
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