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三つ紋

みつもん
名詞
1
標準
triple family crest
文例 · 用例
当時盲縞の腹掛けは今日黒の三つ紋の羽織となりぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
黒斜子に丁子巴の三つ紋の羽織、紺の無地献上博多の帯腰すっきりと、片手を懐に、裄短な袖を投げた風采は、丈高く痩せぎすな肌に粋である。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
主人も老人であるが、客は更に十歳以上も老けているらしく、相当に時代のついているらしい糸織りの二枚小袖に黒斜子の三つ紋の羽織をかさねて、行儀よく坐っていた。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
歯医者は割笹の三つ紋で、焦茶色の中折を冠りまして、例の細い優しい手には小豆皮の手袋を着めて参りました。
島崎藤村 旧主人 青空文庫
夫人は紺飛白のお召縮緬の綿入れの上に、青磁色の鶉縮緬に三つ紋を縫わせた羽織を襲ねて、髪を銀杏返しに結って、真珠の根掛を掛け、黒鼈甲に蝶貝を入れた櫛を挿している。
森鴎外 青年 青空文庫
黒ちりめん三つ紋の羽織、紋は今日日とおなじ七|卜位だった。
続旧聞日本橋・その三 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり 青空文庫
平田は私立学校の教員か、専門校の学生か、また小官員とも見れば見らるる風俗で、黒七子の三つ紋の羽織に、藍縞の節糸織と白ッぽい上田縞の二枚小袖、帯は白縮緬をぐいと緊り加減に巻いている。
広津柳浪 今戸心中 青空文庫
否、否、彼の黒絽の羽織に抱明姜の三つ紋ありしさへ、今に至つて予は忘却する能はざるなり。
芥川龍之介 開化の殺人 青空文庫
作例 · 標準
三つ紋の着物は、一つ紋よりも格が高く、準礼装として扱われる。
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祖母から譲り受けた色無地には、格式高い三つ紋が入っていた。
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茶会の席に出席するため、三つ紋を付けた訪問着を用意した。
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