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薑売

薑売
名詞
1
標準
文例 · 用例
狂言の趣味はしばらく論ぜずにただ歴史的の観察上面白い事は、たとへばここに「スハジカミ」といふ狂言を取つて見ようならば、これは酢売と薑売との事であつて二人が互ひに自分の売物に勿体をつけるといふ趣向である。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
これを見るとその頃酢売とか薑売とかいふものがあつて、町を売歩行いて居つたといふ事がわかる。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
しかもその酢売は和泉の国と名乗り、薑売は山城の国と名乗つて居る処を見ると、これらの処が酢または薑の産地であつた事もわかる。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
また酢売が薑売に対して「オヌシ」といひ、薑売が酢売に対して「ソチ」といふのを見ても当時の二人称には斯様な言葉を用ゐたのである。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
また薑売の言葉に「コノワラヅトウナドニハ、イカウケイヅノアルモノヂヤ」といふて居る。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫
而してその「ケイヅ」といふのは昔|生薑売が禁中に召されて何々といふ歌を下されたといふ事なのである。
正岡子規 病牀六尺 青空文庫