びく
びく
副詞
標準
文例 · 用例
人もあらぬ実験室の夜の更けにしづかにひびく装置を聞きぬ この歌は題目が殊に新しく、着想も面白いが、その題目や着想が淡い情調に融合されて、少しも目立たないで能く単純化が行われて居る。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
「木の間飛びくく鶯」とあるのは動詞の例です。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
その婦人客の細い頸は、夫人の熱した右手の中で、死にかかった鵞鳥のようにびくびくしていた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
利根川のほとりきのふまた身を投げんと思ひて利根川のほとりをさまよひしが水の流れはやくしてわがなげきせきとむるすべもなければおめおめと生きながらへて今日もまた河原に來り石投げてあそびくらしつ。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
人目を忍び、露見を恐れ、絶えずびくびくとして逃げ廻つてゐる犯罪者の心理は、早く既に、子供の時の僕が経験して居た。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
さつきやみ烟たなびく暮れ方を、夢のやうにて人に添ふみち。
— 萩原朔太郎 『短歌』 青空文庫
人目を忍び、露見を恐れ、絶えずびくびくとして逃げ回っている犯罪者の心理は、早く既に、子供の時の僕が経験して居た。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
ああ十字疾行する街路のうへそのするどさに日輪もさけびくるめき群集をこえて落しきたるを感じいのり齒をくひしめ受難の日のひくれがたわれつひに蛇のごとくなりて絶息す。
— 萩原朔太郎 『受難日』 青空文庫