木の叉
きのまた
名詞
標準
crotch of a tree
文例 · 用例
七『深山姥の使ひ姫、鷽が落した蠱の實の粒のひとつや含まれて、野木の叉枝の巣ごもりに、芽ぐむや、禍の妖惑。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
一二『木の叉枝に俯居して、日にまた夜の齋戒に、つと幻のほのめいて、白よそほひの郎姫、花は笑みそろ、一の花。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
どこをどう伝つていつのまに攀ぢ上つたものか、灰色の土鼠が一つ、木の叉ぶりにちよこなんと腰をおろし、小器用に尻尾を枝に巻きつけたまま、前脚の間に、大顆の実を持ち支へながら薄汚れた鼻先をそれに押付け、押付け、ぽりぽりと歯音をたてて噛つてゐるではないか。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
伴に立つて來た家人の一人が、大きな木の叉枝をへし折つて來た。
— 釋迢空 『死者の書』 青空文庫
伴に立つて来た家人の一人が、大きな木の叉枝をへし折つて来た。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
伴に立って来た家人の一人が、大きな木の叉枝をへし折って来た。
— 折口信夫 『死者の書』 青空文庫
が、卯ノ丸がまた静かに、楓の木の叉に蹲居して、桂子の様子を見守り出すと、猿猴の群れも啼き声をとどめ、木々の枝葉の間から、蛍火のような眼の光を、無数に点々と闇にともし、彼らの王を見守り出した。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
木の叉でつくった鉤を両側に出した鞍の一種も、見受けられる(図348)。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
作例 · 標準
秘密基地を作るために、あの大きな樫の木の叉に板を渡したんだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
台風の翌朝、木の叉に折れた枝がいくつも挟まっているのを見つけた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
リスが慌てて木の叉にどんぐりを隠す様子を、しばらく眺めていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
子供たちは、木の叉に座って絵本を読むのがお気に入りだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash