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村役

むらやく
名詞
1
標準
文例 · 用例
癖より病で――あるもの知りの方に承りましたのでは、訴訟狂とか申すんだそうで、葱が枯れたと言っては村役場だ、小児が睨んだと言えば交番だ。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
女房は真っ直に村役場に這入って行ってこう云った。
太宰治 女の決闘 青空文庫
下手に村役場のまわりに、うろついていたら、人に見られて、まずい事になります。
太宰治 女の決闘 青空文庫
この芸術家は、神の審判よりも、人の審判を恐れているたちの男でありますから、女房につづいて村役場に飛び込み、自分の心の一切を告白する勇気など持ち合せが無かったのであります。
太宰治 女の決闘 青空文庫
この利巧な芸術家も、村役場に這入って行く女房の姿を見て、ちょっと立ちどまり、それから、ばかな事はしたくない、という頗る当り前の考えから、くるりと廻れ右して、もと来た道をさっさと引き返し、汽車に乗り、何食わぬ顔してわが家に帰り、ごろりとソファに寝ころがった。
太宰治 女の決闘 青空文庫
すなわち、女房が村役場に這入って行って、人を一人殺しました、と自首する。
太宰治 女の決闘 青空文庫
五 村役場から、税金の取り立てが来ていたが、丁度二十八日が日曜だったので、二十九日に、源作は、銀行から預金を出して役場へ持って行った。
黒島傳治 電報 青空文庫
村役場から配布される自治案内に、七分搗米に麦をまぜて食えば栄養摂取が十分になって自から健康増進せしむることができると書かれてあって、微苦笑を催させずに措かなかったのはこの二月頃だったが、産業組合購買部から配給される米には一斗に二升の平麦が添加されることになった。
黒島傳治 外米と農民 青空文庫