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神酒徳利

みきどっくり
名詞
1
標準
文例 · 用例
私は早や、獅子鼻や団栗目、御神酒徳利の口なら真似も遣るが、弁天様は手に負えねえ……まあ、そんな事は措かつしやい。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
お亀は神酒徳利や団子や薄などを縁側に持ち出してくると、その薄の葉をわたる夕風が身にしみて、帷子一枚の半七は薄ら寒くなってきた。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫
まあまあ、かねて大地震がある、大地震があると申しておりましたので、どこか一軒、神棚から御神酒徳利でも落ちましたのを、慌てて地震と申したのが、家から家へ、ものの五分間ともたちませぬ内に、熱海中、鳴り渡りました儀かとも存じまするが。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
此の処活動写真の、次の映画幕は何の様な光景を展開するか、タカタカ、タンタン、タカタカタンというところだが、賢い奴は猿面冠者の藤吉郎で、二十何万石という観覧料を払った代り一等席に淀君と御神酒徳利かなんかで納まりかえって見物して居るのであった。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
お絹は小さい土器に神酒徳利のしずくをそそいで、その口さきへ押しやると、蛇は蜜をなめるように旨そうになめ尽くした。
岡本綺堂 両国の秋 青空文庫
この二人が同じような柄行きで、いつも相列んで同じような役所をつとめていたので、世間一般に“御神酒徳利”と呼び慣わしていた。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
その御神酒徳利がやはり相列んで、名題俳優の列に加わったのである。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
「お待たせしました」 定七は一方の手に神酒徳利と洗米の盆を乗っけた三宝を持ち、一方の手に土蔵の鍵を持っていた。
田中貢太郎 春心 青空文庫