訳もなく
わけもなく
表現副詞
標準
without cause
文例 · 用例
斜めに来る光がこの饅頭笠をかぶった車夫の影法師を乾き切った地面の白い上へうつして、それが左右へゆれながら飛んで行くのが訳もなく子供心に面白かったと見える。
— 寺田寅彦 『車』 青空文庫
自分は訳もなく嬉しかった。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
其時自分は訳もなく寂しい気持のしたことを覚えて居る。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
しかし噴火口から流れ出した熔岩は、重力という「鬼」の力で押されて山腹を下り、その余力のほんのわずかな剰余で冷却固結した岩塊を揉み砕き、つかみ潰して訳もなくこんなに積み上げたのである。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
一度別段の訳もなく崩れたのならいづれ又格別の訳もなしに崩れるかもしれない、それでもまあ仕事さへしてゐれゃ賃金は向ふぢゃ払ひますからね、いくらつまらないと思っても、技師がさうしろって云ふことを、その通りやるより仕方ありませんや。
— 宮沢賢治 『化物丁場』 青空文庫
私はまた何の訳もなく砂の方に飛び上りました。
— 有島武郎 『溺れかけた兄妹』 青空文庫
而して何んの訳もなく「しまつた」と思つて、煙草入れを取つて腰にさした。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
」と男が最後に云つたときは訳もなくただ悲しくなつてしまつた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、訳もなく機嫌が悪かった。
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突然、訳もなく泣き出した。
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「そんなに怒らないで、訳もなく責めないでくれ。」
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