生辰
せいしん
名詞
標準
文例 · 用例
北京から東京への道すじを、例の時価十万貫の生辰綱(誕生祝いの荷梱)が行くとすれば、その通路は、どの辺に当るか?
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
然ノミナラズ、夫人|蔡氏ノ岳父、蔡大臣ノ都ノ邸ヘ向ッテ、連年、生辰綱(誕生祝いの金品)ヲ贈ルコト実ニ巨額ニノボル。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
茲ニ、今年七月十五日ノ生辰ヲ期シ、又モ十万貫ノ不義ノ財貨ヲ密カニ都門|東京ヘ輸送セントス。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
「そいつあ、北方から都へ行く生辰綱(誕生祝いの荷)じゃございませんか」「あっ――?
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
取るべきを取らずんば何とやら、しかも、密送の生辰綱は、不義の財だ、なんで、奪うに憚りがありましょうや」 こう、説き伏せんとして、一清道人がその弁をふるいかけたときだ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
さっそくにも、劉君は、北京府へ潜行して、生辰綱の輸送路を、どの道にとるか、護送の人員はどれほどか、またその宰領は何者なるかなど、密々探って、その都度知らせてもらいたいものだが」「いやいや、その儀ならば――」と、公孫勝が口をさしはさんだ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
……さらに車輛一台ごとに立てる黄旗の文字には――献賀蔡大臣生辰綱――と書く。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
――途中つつがなく、生辰綱をお送りすれば、それでもう汝の栄達のみちも開けるのではないか。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫