惨痛
むごつう
名詞
標準
文例 · 用例
」男の顔には例の惨痛の色が現われた。
— 国木田独歩 『号外』 青空文庫
およそ自分の運命の末を恐がるその恐れほど惨痛のものがあろうか。
— 国木田独歩 『まぼろし』 青空文庫
その歴史的後景は、勿論両民族の葛藤にして、実際に於て、必ず歴史的の原因ありしに、相違なかる可きも、単に詩篇の表面上より、之を観察するときは、全篇を通じて、総ての事件の曲折、凡ての悲惨痛傷の恨事は、恰かも一篇の糸に繋がれたる真珠の如く、曾て犯されたる一個の罪悪に、其源を有するを見る。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
以上は所謂「ニーベルングの宝」の来歴と、その不祥の原因となるに至りし、由来の大要にして、ジーグフリードの変死をはじめとして、相続く悲惨痛恨の事件、その転変曲折の詳細は、之を詩篇に譲りて茲に云わず。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫