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雑微

ざつび
名詞
1
標準
文例 · 用例
何故に或る詩は本物として感じられ、或る韻文は非詩として感じられるかということは、実に言語の語意や音韻に於ける組み合せの、複雑微妙なる関係にかかっている。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
その怪物の透明な肢体の各部がいろいろ複雑微妙な運動をしている。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
中立諸国の者たちには、実に複雑微妙な外交的術策を用いなければいけない。
太宰治 惜別 青空文庫
それを、それだのに、周さんたちは革命思想の急先鋒だから、一面親切、一面監視だの、複雑微妙な外交手腕だの、そんな事、あんまりだと思うんです。
太宰治 惜別 青空文庫
「胃の腑」と「詩」との間にはまだだれも知らないような複雑微妙の多様な関係がかくされているのではないかと思われる。
寺田寅彦 詩と官能 青空文庫
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−石崎光瑤論 石崎光瑤氏の画的経歴くらゐ、複雑微妙なものはまたとあるまい。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
しかし、僕等にもしこの用意がなかった日には、前例の二つに現われている、複雑微妙な技巧に慣れた眼で、必ずや錯覚を起すに違いないのだ。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
明治御一新の理想と現実――この二つのものの複雑微妙な展きは決してそう順調に成し就げられて行ったものではなかった。
第二部下 夜明け前 青空文庫